長崎大学核兵器廃絶研究センターでは3年計画でアメリカや韓国などの専門家と合同で、北東アジアで核兵器が使用された場合、どのような被害が出るかシミュレーションなどを行ったうえで、核兵器が使用されるリスクを削減するための研究を進めてきました。
研究は昨年度末で終了し、研究グループは報告書をまとめて公表しました。
報告書では「核抑止」は結果的に核兵器の使用リスクを高めてしまう可能性が明らかになったとして
▽アメリカと中国は核兵器の「先行不使用」や「核抑止」についての対話を進めるべきだとか
▽アメリカは低威力の「戦術」核兵器を禁止する協定を中国と北朝鮮と提案すべきだ
などとする22の提言を行っています。
研究グループは報告書をウェブサイトで公開したほか、各国の政策担当者に対して示すということです。